デニムの魅力を伝えるアート作品展示イベント「SETO INLAND LINK(セト インランド リンク)」が10月7日~9日、倉敷美観地区一帯で開かれる。
「“デニム”が紡ぐ多様な個性」をコンセプトに、アーティスト、デニム職人、地元の子どもたちや学生らがデニム素材を使ったさまざまなアート作品を展示する。主催はデニム加工を手がける地元企業「癒toRi18(ユトリイチハチ)」(倉敷市児島下の町8)。
倉敷物語館(阿知)では、放課後等デイサービスに通う小学生とアーティストの津野青嵐さんによる合同作品、アーティストの八木華さんによるデニム廃材などを加工した赤い襤褸(ぼろ)のドレス作品、地元専門学校の生徒らが児島のデニム加工会社から生地と技術の提供を受けながら制作した作品などを展示する。いずれの作品にも、デニム加工会社の商品製造過程で生まれた廃材を取り入れているのが特徴。
児島虎次郎記念館(本町)では、ビンテージデニムアドバイザーの藤原裕さんがセレクトした総額1,500万円を超えるビンテージデニムの展示とともに、デニム加工会社によるビンテージデニムの特徴を再現するための技術紹介も行う。
旅館くらしき(同)では、韓国の男性ダンスボーカルグループSUPERNOVA(超新星)のゴニルさんによる新作アート作品の展示を行う。
癒toRi18の畝尾賢一社長は「デニムをクリエイティブで美術的な作品として光を当てることで、次世代の担い手に倉敷・児島のデニム産業に興味を持ってもらい、創造的で豊かな地域づくりに貢献していきたい」と話す。
開催時間は9時30分~20時(旅館くらしきは19時まで)。最終日は19時まで。入場無料。