
染織のグループ展「彩(いろど)り・紬(つむ)ぐ-倉敷展」が現在、倉敷市立美術館・第1展示室(倉敷市中央2、TEL 086-425-6034)で開かれている。
京都芸術大学通信教育部染織コース卒業生有志でつくる「瓜生(うりゅう)Some-Ori会」が主催する。同会は2005(平成17)年に結成し、現在の会員数は約50人。グループ展を毎年2回開いており、倉敷での開催は初めて。全国各地から22人が参加する。
会場には、樹皮布を縫いつないだ立体的な作品、布の断面を使ってコラージュしたタペストリー、ブドウの搾りかすで染めた糸で織った着物、ろうけつ染めでアフリカ風の柄に仕上げたタペストリーなど、さまざまな素材や技法を使った作品23点を展示する。
出展者の石田恵美さんは「伝統的な織りを学んできた人が大学で新しい技法に目覚めたケースも多い。会員はそれぞれ、革新的なものや新しい染織技法を探求しているので、表現の違いを楽しんでほしい。倉敷は染織にも縁が深い地域なので、多くの人に見てもらえれば」と話す。
開催時間は10時~17時15分(最終日は15時30分まで)。入場無料。10月5日まで。