倉敷を中心とする岡山県西部の備中地域で10月23日から、歴史文化体験講座「備中no町家deクラス」が開催される。
歴史的建造物を活用して地域の生活文化に関わる体験プログラムを展開する同講座は今年で2年目。倉敷市、総社市、高梁市、新見市などの備中地域に残る歴史的建造物の町家や土蔵などを会場として活用し、江戸~昭和期の伝統的な暮らし方、楽しみ方、遊び方を切り口とした体験プログラム38講座を開く。
主な内容は、「石臼を使ったきな粉作りと餅つき」「お琴の弾き方体験と演奏会」「ひも付き桐箱のしつらえ」「町家deお月見」「老舗の木型で和三盆作り」など。「つくぼ片山家」「児島聖約キリスト教会」などのオープンハウスも行う。
今年から、備中各地の歴史的街並みを巡る「歴史まち歩き」8コースも用意する。地域の住民ガイドと建築士が同行し、地元の食、特産品、建造物の構造、珍しい部材などを深く掘り下げて解説する。
同講座を企画・運営する「備中町並みネットワーク」代表の中村泰典さんは「キーワードは『新しいけど懐かしい未来』。町家で歴史文化を体験し、地域の魅力を再発見することで、未来への持続可能な町づくりを考えるきっかけになれば」と話す。
開催日時、会場、参加費はプログラムにより異なる。参加は予約制。11月3日まで。