倉敷駅南側の中心市街地一帯で4月1日、公衆無線LANサービス「高梁川流域フリーWi-Fi」の提供が始まった。
無線LAN対応の通信端末があれば誰でも使える同サービス。国や市が取り組むインバウンド事業(訪日旅行促進)の一環で、市と地元ケーブル局がインフラを整備した。今年5月に行われる「G7倉敷教育大臣会合」も見据え、主に海外からの観光客への利便性向上を図る。
対応エリアは、倉敷駅前、中央通り、えびす通り商店街、美観地区一帯の道路、倉敷アイビースクエア屋外、倉敷市芸文館広場などで屋外が中心。提供エリアの拡大も視野に入れており、今年10月には児島駅周辺と鷲羽山で同サービスを提供する予定。
接続方法は、Wi-Fi対応のモバイル端末でネットワークID「Kurashiki_Free_Wi-Fi」に接続し、利用登録画面で氏名とメールアドレスを登録する。無線の暗号化は行っていない。
モバイル端末向けの専用アプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」を利用すれば、1回の登録で主要な空港、鉄道、ほかの自治体、商業施設など全国約14万アクセスポイント(2016年4月現在)で同様のサービスが利用できる。
同市文化観光部観光課は「外国人観光客が美観地区の写真スポットで撮影し、その場でSNSを通じて発信することができるので、倉敷のアピールにつながる」と期待を寄せる。
利用無料。接続1回につき30分利用可能で、接続回数に上限はない。