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倉敷天満屋で陶芸家・岡本達弥さん個展-「倉敷の土」で作った陶器展示

「手にとって感触を楽しんでほしい」と話す「兜山窯」3代目の岡本達弥さん

「手にとって感触を楽しんでほしい」と話す「兜山窯」3代目の岡本達弥さん

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 倉敷天満屋(倉敷市阿知1、TEL 086-426-2111)4階の美術画廊で現在、陶芸家・岡本達弥さんの「陶展」が開催されている。

草木が育っていくイメージを表現した新作「黒彩花入」

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 倉敷市出身の岡本さんは、酒津焼発祥の窯場であった酒津八幡山(通称・兜山)に窯を構える「兜山窯(かぶとやまがま)」の3代目。鉄分の多い「倉敷の土」に、灰釉(=草木の灰を主成分としたうわぐすり)を使い焼き上げた、簡素で温かみのある作風が特徴。同展では新作を含む約70点を展示・販売する。

 初公開となる新作の「四方花入」では、表面に粗い土を打ち付けて凹凸を出し、積まれたレンガが風化したような質感を表現したという。「土の表情を見てほしい」と岡本さん。「黒彩花入」では、草木が育っていくイメージを、器の豊かな曲線と、それを強調する黒い鉄絵(=鉄を含むうわぐすりで絵付けすること)の模様で表現した、

 「倉敷の土は収縮率が高いため鋭利なデザインには向かない反面、柔らかく温かみのある形を出すことができる」と岡本さん。「テーマを限定せず、いろいろな作品を並べているので、実際に手に取って柔らかさや重みを感じてほしい」とも。

 開催時間は10時~19時30分(最終日は16時まで)。7月12日まで。

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