倉敷・児島に3月10日、地元アパレルブランド「COTTLE(コトル)」(倉敷市田の口4、TEL 086-441-3889)の直営ギャラリーショップがオープンした。
同ブランド代表の渡辺稔晃さん・由香里さん夫妻が、かつて縫製工場だった築120年超の建物を改装して出店。隣接する工房で製作したオリジナルウエア、小物、ジュエリーなどを並べる。店舗面積は約45平方メートル。
「自分たちが衝撃を受けた素晴らしい生地、ほれ込んだ素材を使ってものづくりをする」のがモットー。地元老舗帆布製造会社「タケヤリ」の生地・壱等雲斎(いっとううんさい)や備前壱号(びぜんいちごう)を使ったシャツ、パンツ、コート、ジャケット、スカート、バッグなどを並べる。藍染めのほか、柿渋、ヒノキ、ウオールナットなどを使った天然染色を施したものや、金継ぎの技法を使ってボタンを装飾したものも。
「部分的に手縫いを施して柔らかさを出すなど、見えにくいところにも手間を掛けている。パッと見は普通に見える服でも、着心地がよくて動きやすいように作っている」と渡辺さん。
天然石を使ったネックレス、ピアス、ブレスレットなどのアクセサリーは夫妻がデザインしたものを由香里さんが製作する。「天然石にも金継ぎの技法を取り入れている。金を載せるだけでも大きく変貌するのが魅力」と由香里さん。
店内の什器も夫妻による手作りのもの。「オリジナル商品を手に取ったり試着したりできる場所としてだけでなく、空間自体も楽しんでもらいたい。ゆくゆくはお茶をしながらくつろげるスペースも設け、地元の人も県外から来店する人も楽しめる場所にしたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~17時。営業日はホームページに記載。来店予約も受け付ける。