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倉敷・美観地区で「アフリカの布&雑貨展」 セネガル直送の一点物一堂に

岡山出店時の田賀朋子さん

岡山出店時の田賀朋子さん

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 倉敷・美観地区の「kobacoffee(コバコーヒー)倉敷川店」(倉敷市本町、TEL 086-425-0050)で7月28日・29日、展示販売イベント「アフリカの布&雑貨展」が開催される。

色鮮やかなセネガル生地のスカート

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 「アフリカと日本をワクワクでつなぐ」をコンセプトに掲げる布製品ブランド「jam tun(ジャムタン)」の製品を展示販売する同イベント。ワンピース、スカート、トートバッグ、ポーチ、ピアス、シュシュ、ヘアゴムなど、セネガルの仕立屋が現地の布を使って仕立てた一点物のオリジナル布製品約200点を並べる。価格帯は200円~8,500円。売り上げの一部を、倉敷市も甚大な被害を受けた「平成30年7月豪雨」の復興支援として寄付する。

 同ブランドの原点は、代表の田賀朋子さんが2014年から2年間、青年海外協力隊員として派遣されたセネガルでの活動にさかのぼる。田賀さんが派遣されていた村には行政によるゴミの収集もなく、販売用飲料水の容器として使われるビニール袋が路上に散乱していた。ゴミ・環境問題の啓発と収入・雇用の改善のため、現地の仕立屋や住民が飲料水用ビニール袋や端切れ布を活用してかばんを作るプロジェクトを立ち上げた。

 現地の住民が作った商品を現地で販売する仕組みだったが、帰国時に家族や友人へのお土産として持ち帰ったところ好反応で、「可能性を感じた」という。「現地とのつながりを残したい」という思いもあり、2017年に同ブランドを立ち上げた。

 ブランド名の「jam tun」は、あいさつされた時に答える言葉で、プラール語で「平和だけです」という意味。「アフリカと聞くと、貧困や紛争などネガティブなイメージを持たれがちだが、実際には平和で明るいすてきなところ。この活動を通じてアフリカに興味を持ってくれる人を増やしたい。募金や寄付などで『与える』だけではなく、この製品を購入することで、現地の人の自立支援につながるということも伝えていきたい」と田賀さん。

 これまで岡山市内のイベントや田賀さんの地元である矢掛町の朝市には出店してきたが、美観地区での出店は初めて。「できるだけ多くの人に見てもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。

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