岡山・早島町に、まちライブラリーとレンタルスペースの複合施設「リトルプレイスはやしま」(早島町早島、TEL 080-9795-1140)がオープンして3カ月がたった。運営は同町の魅力発信を目的に活動する「はやしまブランディングプロジェクト」。
9月にオープンした同施設。不動産会社「早島・地所」社長で同団体代表の佐藤勝司さんが「地域の人が気軽に交流できる拠点を」と鉄骨2階建ての建物を新築。1階を不動産会社事務所、2階を「リトルプレイスはやしま」とした。面積は129平方メートル。
「まちライブラリー」は森記念財団の礒井純充さんが提唱した地域交流型の小規模ライブラリーで、全国に約650カ所、県内に8カ所ある。町内では初。本には寄贈者のメッセージや読んだ人の感想を書き込むカードが付き、読者同士のつながりが生まれる仕組み。テーマに沿った本を持ち寄って紹介する交流イベントなども行う。会員登録(540円)すれば本を借りることもできる。
佐藤さんは「通常の図書館と異なるのは『私語厳禁ではない』ことと、『飲食物の持ち込み禁止ではない』こと。小さなお子さま連れでも気兼ねなく使える。本を通じた交流が生まれれば」と話す。
ライブラリーに隣接するレンタルスペースは約20~30人ぐらいまでのワークショップ、セミナー、社内研修などでの利用を想定。これまでにハロウィーンパーティー、子ども向け英語講座、ハーバリウム作り、映画上映会などを行ってきた。
佐藤さんは「これまでも町歩きや音楽イベントなどさまざまな地域交流イベントを企画してきたが、やっと拠点を作ることができた。町民はもちろん、町外の方にも来てもらえるような場所にして、早島町を盛り上げていきたい」と話す。
開館時間は10時~22時(まちライブラリーは18時まで)。水曜、第1・3火曜、祝日休館。レンタルスペースの利用料金は1時間=2,160円~。