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倉敷・水島に1棟貸しの宿泊施設 国登録有形文化財の旧住宅を活用

宿泊施設を運営する小林英夫さん

宿泊施設を運営する小林英夫さん

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 倉敷市水島地区の住宅街にある国登録有形文化財「旧吉田彦七家住宅」(倉敷市水島西栄町)が7月5日、一棟貸しの宿泊施設としてオープンした。

ベッドルーム

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 建物は、1943(昭和18)年に操業を始めた三菱重工業水島航空機製作所の工員用社宅として建てられた木造平屋。2017(平成29)年に市民有志による大幅な改修工事を経て、昭和戦中期の小規模社宅の好例として国登録有形文化財に登録された。面積は約78平方メートル。1日1組(最大6人)限定で貸し出す。

 主な設備は、調理器具や食器を備えるキッチン、洗濯機、乾燥機、浴室、Wi-Fi、120インチのプロジェクターなど。長期滞在にも対応する。

 同施設を運営する小林英夫さんは昨年、岡山市や地元の銀行などが運営するスタートアップ支援拠点「ももスタ」が主催する起業支援オンライン講座「ももクエ(ももスタ イノベーターズクエスト)」を受講しながら、親戚が所有していた築102年の古民家を宿泊施設へと再生した「倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI」(福田町古新田)をオープンした。その後、講師から「2軒目はいつやるのか」と背中を押されたことが今回の施設運営につながった。「2017年の改修工事にも参加していたこともあり、思い入れがあったので活用したかった」と小林さん。

 「宿泊施設運営をしていてうれしいことは、お客さまのよろこびの声を直接聞けること。歴史を五感で感じられる建物なので、日本の建物や文化にリスペクトや興味がある人にお勧め」とも。

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