今年5月に配信を始めた倉敷経済新聞の下半期PV（ページビュー）ランキング1位は、中庄駅前のカジュアルイタリアンレストラン「リトファンイタリアーノ 倉敷中庄店」のオープンを伝える記事だった。

「謎の読めない看板」は2位に

　ランキングの約半数を占めるのが飲食店に関する記事。1位の「リトファンイタリアーノ」をはじめ、米国帰りの夫婦が経営する中華そば店「香風食堂」（5位）、建築業者を使わずに9カ月かけて店舗を手づくりしたというカフェ「ヒュッテ」（7位）、女性店主が健康志向の食事を提供する「Zero Cafe」（8位）、ケーキ店「菓の森」（9位）、いろりを囲む料理店「むかし食堂 納屋」（11位）、天ぷら店「茂へじ」（13位）など、上位20記事中13本が飲食関連となり、注目度の高さがうかがえる。

　ランキングは、7月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 倉敷・中庄駅前に「リトファンイタリアーノ」－溶岩石窯のピザ主力に（9/3）
2. 倉敷・美観地区の名物「読めない看板」修復で読めるように－正体は茶屋（8/30）
3. 倉敷に初の韓流雑貨店「セットン」－韓国子ども服やK－POPグッズなど（7/31）
4. 倉敷・鷲羽山沖の無人島で「島コン」－夜はホテルでバーベキューも（9/10）
5. 倉敷の中華そば店「香風食堂」が1周年－米国帰りの夫婦が経営（8/6）

6. 倉敷の住宅街で「旅するゾウ」の像が話題－飼い主も募集中（7/17）
7. 倉敷・児島にカフェ「ヒュッテ」－9カ月かけて店舗を手作り（11/29）
8. 倉敷駅近くに「ゼロ カフェ」－女性店主が出店、健康志向の料理提供（10/26）
9. 倉敷・中島にケーキ店「菓の森」－地元出身店主が独立、森イメージ（11/9）
10. 五輪カラーの岡山ジーンズが話題に－JOC公式ライセンスも取得（7/26）

　今年はロンドン五輪が開催されたことから「JOC公式ライセンスを受けたオリンピックカラー5色の国産ジーンズ発売」という「国産デニムの聖地・倉敷」らしい記事が注目を集め10位にランクイン。鷲羽山沖の無人島での「島コン」（4位）は台風により中止となったが、主催する倉koi実行委員会は「2013年にリベンジしたい」と意気込む。

　ショップオープンに関する記事が多くランクインする中、注目を集めたのが倉敷美観地区の「読めない看板の修復」（2位）、住宅街に現れた実物大の「ゾウの像」（6位）など、住民が実際に見て楽しめる街の話題。「ALWAYS 三丁目の夕日」撮影ロケに使われた「港水門」の解体を前に地元住民が開いたお別れ会の記事も20位にランクインした。

　2013年も広域倉敷圏の動向をいち早く伝えていきたい。