倉敷・美観地区にオープンした新商業施設「奈良萬(ならまん)の小路(こうじ)」内に、イタリア料理店「RIVA(リーヴァ)」(倉敷市阿知2、TEL 086-434-0500)が出店して1カ月が過ぎた。
3月24日にオープンした同店。2008年から約4年間、イオンモール倉敷の近くで営業していた同店にとって、約1年ぶりの移転再開となる。店舗は、旧旅館を改装した純和風建築。店舗面積は87平方メートル、席数は36席。
ランチメニューは、サラダ、スープ、パン、コーヒー付きの「パスタランチ」と「メインランチ」(以上1,300円)で、前菜かデザートを選べ、追加200円で両方付けることもできる。パスタとメーン料理を合わせたコース料理も2,500円で提供する。ディナーは「シェフおまかせコース」(3,500円)をはじめ、本場イタリアの食材と、高梁川流域の野菜や肉、瀬戸内海の魚を使った料理を季節に合わせ提供する。
「例えば、女性2人がワインを飲みながら前菜、パスタ、メーン料理をシェアしながら食べて、3,000円ぐらいで満足できるように考えている。多めに盛り付けており、気軽に普段使いできるよう値段もなるべく抑えている」と、倉敷市出身のオーナーシェフ岸信幸さん。食材は、自身が総社や連島に足を運び、旬の食材をそろえる。「野菜が大好きなので、珍しい山菜なども取り入れながら1食に20種前後の野菜を使う」
岸さんが力を入れているのが「料理をより一層おいしく味わうための食べ方を広く伝えること」だという。「お客さまにはドリンクのオーダーをお願いしているが、利益のためではなく、料理をおいしく味わっていただくため。ワインを約30種そろえているが、カクテルやソフトドリンクは提供せず、ノンアルコールの方には炭酸水か辛口ジンジャーエールを提案している。頑固と言われるかもしれないが、料理に合うものだけを出すことを貫き通したい。ただごはんを食べて帰るのではなく、時間をとって食事を最大限に楽しんでいただきたい」と強調する。
「もともと古民家が好きなので新しい店舗は気に入っている。ゆくゆくは器に備前焼を使ってみたい」と将来の展望を語る。
営業時間は11時30分~14時、18時30分~21時30分。水曜定休。