倉敷・美観地区の観光案内所「倉敷館」(倉敷市中央1、TEL 086-422-0542)で5月11日、くらしき作陽大学生らによる「倉敷館コンサート」が開催された。
開始時刻は日中観光客でにぎわう美観地区の店が閉まり始める18時。「倉敷の夜は早すぎる」という声を受け、倉敷市観光課が地元のくらしき作陽大学・作陽音楽短期大学に話を持ち掛け夕暮れ時のコンサートが実現した。一昨年、昨年は秋に行ったが、今年からは5月からと10月からの2回、開催期間も延長して行う。
初回演奏者に選ばれた片山美希さんと弟の片山舜さんが、作陽大学から搬入したアップライトピアノを連弾した。「温かい雰囲気の中、お客さんと一体になれる感じがとても幸せ」という姉弟は、クラシックナンバーをはじめ、オペラ楽曲、人気映画の主題歌など6曲を演奏。そのほか、「ラジオ体操第一」や時代劇メドレーなどを加え会場を盛り上げた。18時を過ぎるころには用意した30席が埋まり、開演直前には立ち見も出た。
「学内では数々の演奏会が開くが、なかなか外ではできない。地域貢献の意味を含め、学生にはいい機会」と同大・短大職員の片岡正登さん。今後は琴とフルート、オーボエとクラリネット、さらに中国の楽器なども登場する予定だという。「普段の演奏会では聴けないような編成や楽曲を楽しんでもらいたい」
開催日は、7月26日までの毎週木曜。時間は18時30分~19時。無料。