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日本初の民間天文台で日食観察会-倉敷では部分日食

住宅街に突如として現れる天文台のドーム

住宅街に突如として現れる天文台のドーム

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 日本初の民間天文台「倉敷天文台」(倉敷市中央2)で5月21日、部分日食観察会が行われる。

「倉敷天文台」のドーム

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 東日本の広範囲で金環日食が観測できる今回の日食。市内では最大93%欠ける部分日食が観測できる。日食の時間は6時17分~8時52分。7時29分に最大食を迎える。

 観察会では、日食眼鏡を使った観察をはじめ、ピンホールで太陽を投影して観察するほか、木漏れ日を利用しての観察、温度変化と湿度変化の観察などを行う。

 同天文台は、後に倉敷名誉市民となった原澄治さんが私財を投じて1926(大正15)年に開設した日本初の民間天文台。当時国内最大級となる口径32センチメートル反射望遠鏡を設置し、地域住民に無料開放された。戦後は台員の本田實さんが当時の新記録となる新彗星(すいせい)12個、新星11個を発見したことでも話題を呼んだ。1952(昭和27)年に建造された5メートルのドームは現在、両氏の記念館として保存されている。倉敷美観地区から徒歩5分の住宅街を歩いていくと、天文台のドームが突然姿を現すのが特徴的。

 「2009年7月22日の部分日食鑑賞会では約200人が参加した。今回は平日で朝も早いが、珍しい天体ショーなので楽しんでほしい」と同天文台主事補の原富一さん。「裸眼やサングラスで長時間太陽を見ないように十分注意してほしい」とも。

 観察会は6時10分~8時30分。参加無料。要予約(倉敷天文台事務局、TEL 086-422-0001)。申し込みは5月17日まで。悪天候の場合は中止。

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