芸術家・川埜龍三さんの新作個展「homeroom(ホームルーム)」が現在、倉敷市阿知のギャラリー「ラガルトプラス」(阿知3)で開かれている。
同施設はアートを中心にデザイン、情報、出版、ファッションなどを扱う複合施設。旧称「ギャラリーラガルト」から「ラガルトプラス」へと改名して3周年を迎えたことを記念して同展を企画した。
会場には、川埜さんが今年制作した平面および立体作品約60点とファブリックパネル約20点を展示販売する。新作の大半を占める平面作品には、絵画、彫刻、ドローイング、陶彫、コラージュ、木工など、複合的な素材と技法を組み合わせて「立体感」を演出したものもある。
川埜さんは「今回の展示はテーマにとらわれず『一日一枚』を目標に描いている日常の延長だが、実際に並べてみると『カーテンコール』や『ハッピーエンド?』など、演劇をのぞき見るようなドラマ仕立ての作品がいくつかまとまりを持って見えてきたのが面白い」と話す。
川埜さんは普段から額縁を自作しているが、今回は額縁を先に作ってから描き始める手法を取り入れた。側面や時には裏面にまで描くことで、額縁を単なる保護具ではなく「描く面が増える楽しさ」と捉えて制作。正面だけでなく横からのぞき込んでも楽しめるような、文字通り「奥行き」のある作品に仕上げた。
「見る人と作品との距離を縮めたいと思い、今回はあえて普段よりも小さなサイズの作品を集めた。作品の前で腕を組み『これが現代美術か』と構えるのではなく、『自分の家のどこに置こうか』『トイレや台所に飾ったらどうだろう』と、作品が生活や人生の一部になるような想像をして楽しんでもらえれば」と呼びかける。
土曜~月曜のみ営業。営業時間は11時~18時。入場無料。8月10日まで。