美術・芸術に興味のある視覚障害者の有志が5月17日、大原美術館(倉敷市中央1)でアート鑑賞を行った。主催は対話型鑑賞チーム「キャラメルマキアート」。
キャラメルマキアートは、2025年に開催された岡山芸術交流のパブリックプログラムで対話型鑑賞やAIアート鑑賞を行ったメンバー6人で結成。岡山芸術交流では、3組の視覚障害者と現代アートを鑑賞した。
当日は、視覚障害者9人と同行援護従業者7人が訪れた。クロード・モネの「睡蓮」やエルグレコの「受胎告知」などの西洋絵画、会期中の特別展「倉敷大原家と中国絵画」などを約1時間にわたって鑑賞した。
キャラメルマキアートのメンバーが、絵画にどんなことが描かれているのか、どんなことを感じるのかなど、美術的な解説ではなく、鑑賞者としての感想を共有する形式で視覚障害者と共にアートを鑑賞。鑑賞者からは「初めて大原美術館に来た。見えていた時のことを思い出した。色や表情など細部までを知ることができて、深く鑑賞できた。思い出の大切さを改めて感じた」などの声が聞かれた。
同チームの稲葉恵理那さんは「目の見える人と障害のある人が、共に同じ絵を見て語り合う時間は楽しい。私たちは、絵画をよく見ること、伝えようと言葉にすることで今まで見えてなかったものを見せてもらえる」と話す。