岡山県・早島町で現在、古民家を利用した宿泊施設「いぐさゲストハウス」(早島町早島、TEL 086-441-0021)のオープンに向けた改装作業が行われている。場所は早島小学校前。主催は農業や伝統文化を通じて地域活性化を推進する早島農業体験協議会(CLiP)。
改装中の建物は5年前から空き家になっていたかやぶき屋根の木造平屋。面積は約93平方メートルで、宿泊収容人数は8人。ゲストハウス運営のほか、カフェ営業やイベントを行う拠点とする。
改装作業はスタッフたちによる手作業。昨年12月から片付け、ゴミ捨て、拭き掃除、壁や天井の取り外しなどを、ネットなどで募ったボランティアたちと一緒に行ってきた。今後、建築家や大工のアドバイスを受けながら、新しい壁や天井を張り、内装を仕上げていく予定。「家主によると建物は築200~300年。強度と耐火を再優先に、できるだけ伝統的な建築の要素を生かす形で改装する」と同団体スタッフの木村瑛美さん。
施設名は、かつて早島で盛んだった伝統産業のイグサ栽培にあやかって付けた。「イグサは、早島の伝統、文化、農業、自然などすべてを象徴するもの。新しいゲストハウスは、伝統や歴史に触れたり、農業を体験したり、地元の人と外からの人との交流が生まれたりするような場所にしたい」と展望を語る。
オープン日は2月14日。宿泊料金は1泊2,800円~。