倉敷市が今年4月に開設した「倉敷観光WEB」が、サービス開始から3カ月を迎えた。同サイトは、公式観光サイトと倉敷観光コンベンションビューローサイトの観光コンテンツを一元化したもの。
同市は2009年のホームページリニューアル時にアンケートを行った結果、「イベントなどの情報はあっても、食べたりお土産を買ったりする場所の情報がない」との声を受け、民間企業と新たなサイト運営の形を2年余り模索。コミュニティーメディア団体3社を含めた「倉敷市観光情報発信協議会」を立ち上げ、サイトをリニューアル。同協議会が運営も手掛ける。
サイトでは、イベント情報や土産店、飲食店、宿泊施設などを地図と共に詳しく掲載。飲食店は、ワンドリンク無料や1品無料などのクーポンと共に紹介する店舗も。宿泊施設は、宿泊予約サイト14社とリンクし、空室確認や予約を可能にした。
特に力を入れたのはモデルコース。見るだけの観光ではなく、体験できるものを織り込み、倉敷ならではの「過ごし方」を提案する。さらに「記念日をすごすまち倉敷」として、結婚記念日、誕生日、卒業旅行などの思い出作り用モデルコースも掲載。
同市によると、月間総ページビューは前年同時期に比べ5割増えたという。パンフレット請求に関しては5倍以上の伸び率。あらためて需要の高さを感じた。
「サイトが公式オープンしたのは4月だが、それからもどんどん改善している」と倉敷市文化産業局文化観光部観光課の田中京子さん。「モデルコースへのアクセスが多い。倉敷で何かを体験して、絶対に忘れられない記念日にしてほしい。飲食店用のクーポンもお得なので、たくさんの人に使ってもらいたい」とも。