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倉敷・真備の地ビール醸造所が1年-県外から地ビール愛好家来店も

真備竹林麦酒醸造所の地ビール「ささ」「たけ」「やた」

真備竹林麦酒醸造所の地ビール「ささ」「たけ」「やた」

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 倉敷市真備町の真備竹林麦酒醸造所(倉敷市真備町箭田、TEL 086-697-0206)が6月、醸造開始から1年を迎えた。運営はNPO法人「岡山マインド『こころ』」。

「Beerまび」の店内

 同醸造所は昨年6月に、無ろ過・非加熱の地ビールを醸造開始、同年7月に販売を開始した。昨年のオープンにあたっては「吉備土手下麦酒醸造所」(岡山市北区)が全面的にバックアップ。「醸造所を始めるアイデア、醸造器具の選定と調達、免許取得などの各種手続き、技術研修など、同社社長の永原敬さんから多大な協力をいただき感謝している」と同団体代表理事の多田伸志さん。

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 フルーティーな味わいの「ささ」、ビターな「たけ」、黒ビールに近く香り豊かな「やた」(以上、500ミリリットル=450円)の3種を取りそろえ、全国発送も行う。「酵母が生きているので時間の経過による味の変化も楽しめる。二日酔いしにくいのも特徴」と多田さん。

 同所には、出来たての地ビールをジョッキ(350円)で飲める飲食スペース「Beerまび」も併設。店舗面積は30平方メートルで、席数は25席。「石がまトースト」「石がまピザトースト」(以上350円)、「マーボー豆腐」「玄米おにぎり」(以上300円)、ソフトドリンク類(250円~)などを提供する。金曜・土曜のみの営業で、それ以外の日は、会議、講演会、打ち上げなどへの貸し出しにも対応。ホームパーティー向けにビールサーバーの貸し出しも行う。「口コミでお客さんが順調に増えており、今年のゴールデンウイークあたりから満席になる日もちらほら」と多田さん。地元の常連客が中心だが、県外から地ビールマニアが訪れることも頻繁にあるという。

 運営する同NPOは、心の病を抱えた当事者とその家族たちが中心となって活動。地ビールの醸造、配達、店舗での接客などを全て当事者たちが行うことによって、偏見の除去、就労場所の確保、社会進出の促進をサポートしている。「本当の意味での自立を達成するため、障がい者自立支援の補助金などを一切もらわず運営している。3年での黒字化を目指しているが、地元の方たちの理解と支援もあり、達成できそうなペース」と2年目にも期待を寄せる。

 「とにかく丁寧に作っている。おいしい地ビールを楽しんでいただき、それを通じて精神障がい者への理解につなげていければ」とも。

 バーの営業時間は金曜・土曜の16時~21時。販売は毎日行っている。