1926(大正15)年に設立された日本初の民間天文台「倉敷天文台」(倉敷市中央2)敷地内にブックカフェ「星の光の澄みわたり」(TEL 090-6025-5312)がオープンして2カ月がたった。
同天文台の元主事で、生涯に新彗星(すいせい)12個・新星11個を発見したアマチュア天文家・本田實(1913年~1990年)の旧宅を改装して4月にオープンした。店内には本田さんが収集した天文関連の書籍や雑誌約1000冊を並べる。店名は本田さんが書いた詩の一節から引用した。店舗面積は約90平方メートル。席数は14席。
主なメニューは、同天文台理事長の原浩之さんの妻・直子さんが手作りするガトーショコラ、ニューヨークチーズケーキ、シフォンケーキなど週替わりのケーキ3~4種(各600円)、コーヒー、紅茶などのドリンク(各500円)。ケーキとドリンクのセット(1,000円)、テイクアウト用の焼き菓子(100~200円)も用意する。
原理事長は「BGMはあえて流さず、静かに本を読める落ち着いた空間作りを意識している。星が好きな方、地域の方に気軽に利用してもらえたら。ケーキは数に限りがあるので電話予約がお薦め」と話す。
「将来的には夜営業も始めて、観望室で星を見てブックカフェでお酒を飲めるような形にしたい。この場所を通じて『くらてん』(倉敷天文台)の存在を広く知ってもらい、2026年の100周年をいい形で迎えたい」とも。
営業時間は火曜~木曜=13時~17時。