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倉敷・王子が岳で大崎土夢さん個展 「8」をルールに自由な表現

画家・大崎土夢さんと「8の儀式(蜘蛛と蛸)」

画家・大崎土夢さんと「8の儀式(蜘蛛と蛸)」

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 画家・大崎土夢さんの個展「8の儀式と8人の王子」が現在、倉敷・王子が岳レストハウス内のカフェで開かれている。

展示会場の様子

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 カフェ「5Deli Ojigadadake(マルゴデリ オウジガダケ)」(倉敷市児島唐琴町、TEL 090-4105-8805)で開かれている同展。大崎さん自らが課した「8」というルールの中で自由に描いた「8の儀式」シリーズを8点展示する。昨年から今年にかけて描いた油彩画が中心で、縦約1.6メートル×横約1.3メートルの大型作品「8の儀式(蜘蛛と蛸)」も展示する。蜘蛛はクモ、蛸はタコと読む。大崎さんは「絵は自由なので、絵の中でしかできないものの可能性を追求している。1つの絵の中にいろいろな描き方が同居しており、同時多発的に湧き上がる感情や状況を『散布』しているような感覚で表現している」と話す。

 大崎さんは東京を拠点に、愛知、京都、熊本、北海道など各地で作品展示を行ってきたが、岡山での展示は初めて。「展示が決まってから会場について調べていたら、『王子が岳』という名前が、かつてこの場所に8人の王子が住んでいたという伝説に由来するということを知り、作品の『8』と偶然つながった」と話す。作品展示には、会場の倉庫に眠っていた道具を活用して、作品の中だけでなく展示全体が「8」の構造になるような空間演出を施す。

 「ルールの中で遊んでいく感覚や、一見脈絡のないものがつながっていく感覚を展示の中で表現したかった。いい展示が作れたと思うのでぜひ見てほしい」と呼びかける。

 開催時間は9時~17時。金曜休催。入場無料。5月6日まで。

※大崎さんの崎に使う漢字は「たつさき」
※カフェの屋号に使う数字の5は丸数字

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