倉敷の「児島ジーンズストリート」に出店するデニムパンツ専門店「High Rock（ハイロック）ジーンズストリート店」（倉敷市児島味野1、TEL 086-472-7825）が10月、1周年を迎えた。

店内には30種以上のブッシュパンツ

　「ブッシュパンツ専門店」として昨年10月にオープンした同店。ブッシュパンツは、ブッシュ（茂み、やぶ）向け作業用パンツをベースにしたスタイルで、太もも部の角ばったフラップポケットが特徴。店舗面積は35平方メートルで、ブッシュパンツ約30点のほか、通常タイプの5ポケットジーンズ、Tシャツ、デニム小物などを取りそろえる。

　国産の制服やデニム生産が盛んな児島地区。デニムを中心とした地元のアパレル店舗が並ぶ同所への出店は1年前だが、ブッシュパンツ専門の事業は8年目。「実家はもともとデニム以外のカジュアル服を作る会社だったが、数年前に原宿の古着屋で見たブッシュパンツを『かっこいい！』と思い自分でも作り始めた」と店主の高岩利守さん。本社工場（児島田の口）では利守さんを中心に家族5人で全製造工程を賄う。母の良枝さんが型紙設計、父の敏男さんが裁断、姉の真理さんと妻の多希子さんが縫製と、それぞれの得意分野を生かして分担。利守さんはデザイン、縫製、販売などを行う。「自分が履きたいパンツを自分の目の届く範囲で作っている」と品質に自信を見せる。

　「おかげさまで、この1年でお客さまも増え、県外の展示販売イベントに呼ばれることも多くなった。イベント用トラックにはミシンを取り付け、その場で丈直しなどができる『移動式縫製工場』に改造する予定」と今後の展望を語る。

　営業時間は10時～18時。営業日は土曜・日曜・祝日。