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倉敷で伝統産業イグサの魅力アピール-国産製品限定で2千点展示

会場の「アイビー学館」

会場の「アイビー学館」

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 倉敷・美観地区の老舗ホテル「倉敷アイビースクエア」(倉敷市本町)内にある多目的施設「アイビー学館」(TEL 086-424-0517)で現在、地元の伝統産業であるイグサの魅力を発信する「倉敷いぐさ祭り」が開かれている。

名刺入れなど新しい製品提案も

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 今年で3回目を迎える同イベント。かつて倉敷を中心とした岡山県南部ではイグサの栽培と製造産業が盛んで、ピークの昭和30~40年代には畳表(たたみおもて)の生産量で全国1位になるほど栄えた。現在は国内で流通するイグサ製品の9割が中国産で、国産の多くは熊本産だが、倉敷でも老舗メーカーが伝統を継承しながら生産している。

 会場では、今吉商店(西阿知町)、沖宗(茶屋町早沖)、建部商店(西中新田)、トクラ(水江)、萩原(西阿知町西原)、興和観光物産(大島)などの地元メーカーによる国産イグサ製品約2000点を展示販売。伝統的な技術を継承した色彩豊かな花ござをはじめ、洋間に敷けるシステム畳、帽子、履物、バッグ、ランチョンマット、ブックカバー、名刺入れなど、現代的な生活に合わせた製品も数多く並べる。イグサ産業の歴史を紹介したパネルや50年前から使われている伝統的なイグサ用織機も展示する。

 「最近の子どもたちはイグサに触れる機会が少ないので、3世代一緒に来場してイグサの色合い、肌触り、香りなどを体感してほしい。保湿性や抗菌作用など実用面でも優れているので、普段の生活に取り入れるきっかけになれば」と同ホテル企画部文化事業課の森貴彩さん。

 開館時間は9時~17時。入場無料。今月15日まで。

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