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倉敷「恒枝茶舗」の自家製ほうじ茶が全国2位に-12月に東京で一般投票

店先でほうじ茶を焙煎する恒枝信雄さんと三男の信三さん

店先でほうじ茶を焙煎する恒枝信雄さんと三男の信三さん

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 倉敷駅前の日本茶専門店「恒枝(つねき)茶舗」(倉敷市阿知2、TEL 086-422-1427)の自家製ほうじ茶が、8月23日・24日に静岡茶市場で開かれた品評会「日本茶AWARD(アワード)2014」でプラチナ賞を受賞した。

60年以上前のヴィンテージほうじ機と恒枝さん親子

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 受賞したのは、1948(昭和23)年に創業した同店の店主・恒枝信雄さんが店先で焙煎(ばいせん)する「倉敷ほうじ茶 green」。出品総数281点の中から「香りのお茶部門 ほうじ茶」で2位に選ばれ、プラチナ賞を獲得した。「味と香りのバランスを取るため」一番茶だけを使ったオリジナルブレンドを浅めに焙煎するのが特徴で、焙煎には創業時から活躍する60年以上前のほうじ機を使う。「コンピュータを使っているわけではないので、外気温や風の状況に応じた火力の調整が難しい」と恒枝さん。現在は、「幼少時からよく手伝っていた」という三男の信三さんも本格的にほうじ茶作りに携わっており、父親の味を継承する。

 同品評会は、「消費者に支持される魅力的な茶を広く伝える」ことを主な目的として今年初めて開催。商品として販売できる段階の「仕上茶」を審査対象とし、現実のお茶の入れ方に則して急須を使うなど、「消費者目線」の審査方法を特徴とする。出品にあたり、仕上がりのいいほうじ茶を10品選び、恒枝さん夫婦と三男夫婦の4人で、実際の審査と同条件の入れ方で家族品評会を行って出品茶を決めたという。

 「入賞の結果を聞いて驚いた。とてもうれしい。今後も高いレベルを保っていかなければいけないという責任も感じるが、作るのが好きなのでこれからも楽しみながらやっていきたい」と恒枝さん。

 「倉敷ほうじ茶 green」を含む入賞茶は、12月6日・7日に渋谷ヒカリエで行われる「TOKYO TEA PARTY」で一般にお披露目され、投票で「日本茶大賞」が選出される予定。

 同店の営業時間は9時45分~18時。日曜定休。「倉敷ほうじ茶 green」は100グラム入り750円。

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