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倉敷・児島の「塩作り体験」が6周年-重要文化財・旧野崎家住宅で

「塩づくり体験館」がある旧野崎家住宅

「塩づくり体験館」がある旧野崎家住宅

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 倉敷市児島にある国の重要文化財・旧野崎家住宅(倉敷市児島味野1、TEL 086-472-2001)内の「塩づくり体験館」で行っている文化事業「塩づくり体験」が、今月で6周年を迎えた。

出来上がった塩は持ち帰って食卓用に使える

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 瀬戸内海の海水から生成した高濃度の塩水(かん水)を土鍋でかき混ぜながら煮詰め、水分が蒸発した後にできる塩の結晶を取り出す作業を体験するもの。塩ができるまでの時間は約30分。作業中は、同館の学芸員が児島の塩田の歴史、製塩方法の変化、世界の塩作りなどを解説する。作った塩は持ち帰り、そのまま食卓用に使える。

 会場となる旧野崎家住宅は、江戸時代後期に製塩業で財を成した野崎武左衛門が1833年に建築を開始した約3000坪の広大な屋敷。児島地区は晴天日数が多く、干満の差が大きい瀬戸内海に面していたことから、約160ヘクタール(東京ドーム約34個分)の塩田を開発し、全国の製塩業者の中心的役割を果たした。

 「塩づくり体験館」は2006年7月、同住宅敷地内にオープン。地元小学校の体験学習も含めると、年に約2000人のペースで来館があり、現在までに1万人以上が体験したという。同住宅学芸員の宮崎健司さんは「楽しみながら児島の塩作りの歴史に触れてほしい」と話す。

 体験時間は10時~、14時~。月曜休館。1週間前までに電話予約が必要。参加無料だが、同住宅への入館料が別途必要。高校生以上=500円、小中学生=300円、幼児=無料。土曜・日曜・祝日は小・中・高校生無料。

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