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倉敷の高蔵寺で桂米朝一門の落語家ら「怪談噺」-あっと驚く仕掛けも

高蔵寺ころころ寄席「納涼怪談噺」のポスター

高蔵寺ころころ寄席「納涼怪談噺」のポスター

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 倉敷市の高蔵寺(倉敷市中島、TEL 086-465-2744)で7月8日、「高蔵寺ころころ寄席『納涼怪談噺(のうりょうかいだんばなし)』」が開かれる。

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 人間国宝の落語家・桂米朝(べいちょう)さんの弟子3人が米朝一門に伝わる怪談噺を演じる同寄席。演目は「怪談市川堤」など。圀勝寺(岡山市矢掛町)住職で落語家の桂米裕(よねひろ)さんが企画、演出。桂宗助(そうすけ)さん、桂歌之助(うたのすけ)さん、桂吉の丞(きちのじょう)さんが演じる。

 「ただ落語を演じるだけの『落語ステージ』ではなく、『寄席』という興行の完全パッケージを寺に持ち込むぜいたくな試み。本格的な上方落語を寄席形式で楽しめる」と高蔵寺住職の天野高雄さん。怪談の演出には、笛、太鼓、三味線などのおはやしだけでなく、裏方のスタッフも総動員。米朝一門に伝わる「あっと言わせる仕掛け」を用意するという。

 桂宗助さんは元板前で、1988(昭和63)年10月「桂米朝」に入門。1997年にNHK新人演芸コンクールで新人演芸大賞を受賞。桂歌之助さんは1997年3月「二代目桂歌之助」に入門。2006年になにわ芸術祭最優秀新人賞を受賞。2007年1月「三代目桂歌之助」を襲名。同年、咲くやこの花賞、文化庁芸術祭新人賞、第1回繁昌亭輝き賞を受賞。桂吉の丞さんは元とび職で、2002年8月「桂吉朝」に入門。2009年に第4回繁昌亭輝き賞受賞。

 「日本の怪談は、西洋の血しぶきものや殺人鬼ものと異なり、怨念の世界。『こんなことをするとこんな目に遭う』という人情話でもある。お盆は、先祖の前で自分の行いを反省する時期でもあり怪談にぴったり。浴衣を着て怖い話を聞けば、肉体的にも精神的にも涼んでいただける」と天野さん。

 開催時間は16時~。木戸銭(入場料)は前売り1,500円、当日2,000円。申し込みは同寺まで。

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