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倉敷市立美術館で「やさしい美術」 難解な美術用語使わず鑑賞者に「問い掛け」

展示の様子

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 倉敷市立美術館(倉敷市中央2、TEL 086-425-6034)で現在、特別展「やさしい美術-展覧会を楽しむための『?(はてな)』-」が開かれている。

展示の様子

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 初公開となる新収蔵作品6点を含む、同美術館の所蔵作品44点を展示するコレクション展。「美術は難しい」と構えてしまう人でも楽しめるような展示を心掛けたという。

 作品は「何が描かれているんだろう?」「どういう人たちなんだろう?」「抽象絵画ってどう見るの?」「現代美術ってどう見るの?」の4テーマに分類して展示。作品紹介パネルでは美術用語を使った解説を避け、鑑賞者に向けての「問い」を投げ掛ける。

 並べて展示された、児島虎次郎「宵の灯」、堀和平「泣く女」、斎藤真一「星になった瞽女(みさお瞽女の悲しみ)」の3作品は、描かれた時代も画材も主題も異なるが、泣いている人物が描かれているのが共通点。パネルでは「この人物は何を思っているのか」「どんな場所にいるのか」「どういう境遇の人なのか」などの疑問を投げ掛けて、鑑賞者の想像力に訴え掛ける。

 同美術館の担当学芸員は「抽象画も現代美術も、作品から受けた感覚を受け止めて掘り下げていくとさまざまな解釈ができる。見る人の想像力で完成する作品もあるので、『難しい』『分からない』とそっぽを向かずに想像力を働かせてみてほしい。答えがあるわけではないので、自分の疑問と向かい合って作品との対話を楽しんでもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時15分。月曜休館(2月12日は開館、2月1日・13日は休館)。2月17日には担当学芸員によるギャラリートークも行う。入場料は、一般=210円、高・大学生=100円、小・中学生=50円。3月11日まで。

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