倉敷・美観地区の大原家旧別邸・有隣荘(ゆうりんそう、倉敷市中央1、TEL 086-422-0005)で4月27日から、特別展「児島虎次郎の中国」が開かれる。主催は大原美術館。
有隣荘は、後に大原美術館を設立する実業家・大原孫三郎の別邸として1928(昭和3)年に建てられた。通常は非公開だが、毎年春と秋に期間限定で一般公開し、美術展示を行っている。
児島虎次郎(1881~1929年)は、岡山生まれの洋画家。大原孫三郎の経済的支援を受けてヨーロッパに留学し、同館の礎となる西洋美術作品の収集にも貢献した。同展では、虎次郎が4回にわたる中国訪問の経験を基に生み出した絵画作品や、虎次郎が収集した中国の古陶磁器など17点を展示する。
有隣荘のデザインには児島も深く関わっており、和風、西洋風、中国風のデザインが共存しているのが特徴。今回は、中国風のデザインが施された食堂も一般公開する。
開催時間は10時~16時30分。料金は、一般=1,000円、小~大学生=500円。5月6日まで。