倉敷市立美術館南側の住宅街にテレワーク&コワーキングオフィス「住吉町の家 分福(ぶんぶく)」(倉敷市中央2、TEL 086-527-6248)がオープンして3カ月がたった。運営は、一般社団法人「高梁川プレゼンターレ」。
総務省の「ふるさとテレワーク推進事業」に採択され、今年3月にオープンした同施設。大正15(1926)年に建てられ3代にわたって受け継がれてきた2階建て個人邸宅・浅野邸を改装した。施設名は、建物に保管されていた「ぶんぶく茶釜」のタヌキの置物にあやかって名付けた。
建物には、貸し会議室、コワーキングスペース、商談スペース、サテライトオフィス、モニターを使ったプレゼンテーションやテレビ会議が行えるプレゼンテーションルーム、宣伝用素材や商品などの写真撮影ができる貸しスタジオなどを備える。サテライトオフィスには現在、東京の会社が入居している。
同法人では2年ほど前から、パソコンやスマホを使って自宅で働く「テレワーク」の講座や個別相談などに携わっており、同施設をテレワーク拠点として展開していく方針という。代表理事の坂ノ上博史さんは「印象的だったのはオープニングパーティー。これからテレワークをしたいと考えている子育て中の母親、地元の会社経営者、県外の人、議員などが楽しそうに交流している様子を見て、多様性の可能性を感じた」と話す。
「それぞれ思いを持った人が集まってつながっていく場所なので、打ち合わせ、貸し会議のほか、コワーキングスペースとしても利用してもらいたい。見学や一時利用の問い合わせも受け付けている」とも。
「運営側もさまざまな講座やイベントなどを企画していくが、利用者たちから何が生み出されるのかとても楽しみ」と期待を寄せる。
営業時間は、10時~12時、13時~18時。