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倉敷・玉島で海外写真家ら滞在制作 独自視点で「地域の今」作品に

写真・映像作家のハンス・ディーンベルガーさん

写真・映像作家のハンス・ディーンベルガーさん

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 倉敷・玉島のギャラリー遊美工房(倉敷市玉島中央町1、TEL 090-5378-6675)で6月22日~24日、滞在制作中の海外アーティストによる写真展「フォトグラファー in 玉島」が開かれる。主催は「たまログ実行委員会」。

サウンドアーティストのウィル・ソウンダースさん

 「たまログ~玉島地域写真デジタルアーカイブ化プロジェクト」の一環で行う同写真展。玉島地域の歴史や文化を伝える過去の写真の収集や整理と並行し、招へいした海外写真家の滞在制作を通じて「今の玉島」を記録、発表する。

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 今回はドイツ在住のハンス・ディーンベルガーさん(映像・写真)とウィル・ソウンダースさん(サウンドアート)の制作チームが約1カ月間滞在。写真や映像を媒体とした総合的な視覚的作品を展示する。会場ではウィルさんが制作したサウンドアートを流す。

 2人は、日本で唯一の男性芸者・栄太朗さんを題材としたプロジェクトにも取り組んでおり、東京滞在の経験を持つ。ウィルさんは「日本の2つの街を対比して見ることができた。実際に暮らしてみると単なる『死にゆく地方の街』ではなく、小さな生活のかけらが絡み合い、新しいものがたくさん生まれていることを知った。人々の生活を表現することは難しいが、それに挑戦したい。輝きを失っていく姿ではなく、新しいものが生まれている姿を見せられるのでは」と話す。

 旧遊郭の建物に男性芸者・栄太朗さんのポートレートを投影して撮影した複合的な作品や、撮影した写真に和紙を重ねてスキャンした多層的な作品も。額縁には地元で手に入れた畳縁を使う。ハンスさんは「障子の向こう側にうっすらと人影が見えるように、閉じたシャッターの向こう側には生活があり、内側に入っていくことで面白いものをたくさん見つけられる。玉島の持つ『美』を表現したい」と意欲を見せる。

 同実行委員会代表の安原梨乃さんは「地域住民にとっても『この街や住民がアーティストたちにどう見られているのか』を感じてもらえるので刺激になるのでは」と期待を寄せる。

 開催時間は10時~17時。入場無料。23日にはアーティスト・トークを行う(14時~15時、参加無料、要予約)。

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