百貨店・天満屋倉敷店(倉敷市阿知1、TEL 086-426-2183)の郷土銘菓コーナーで現在、地元大学生がデザインした掛け紙を使った和菓子・藤戸饅頭(ふじとまんじゅう)を販売している。
1829(文政12)年創業の同社が190周年を記念し、「藤戸饅頭本舗×倉敷芸術科学大学 掛け紙デザインプロジェクト」として企画。「藤戸饅頭本舗」(藤戸町藤戸)が製造販売する倉敷銘菓「藤戸饅頭」を包む掛け紙を「倉敷芸術科学大学」(連島町西之浦)芸術学部デザイン芸術学科の学生にデザインしてもらう話を持ち掛けた。
採用された掛け紙は2種類。藤戸饅頭が生まれた藤戸地区は源平の戦い「藤戸合戦」の古戦場でもあることから、デザインのモチーフに使われているのが特徴。小林麻瞳さんの作品は、源氏の佐々木盛綱が馬に乗って海峡を渡る様子を日本画風のイラストで表現した。佐藤可歩さんの作品は、盛綱が敵地へと駆け抜けた時の海の波を力強いタッチで表現した。
同企画に携わった同社食品セクションの井上万柚子さんは「手に取っていただきやすいデザインになった。倉敷芸術科学大学、藤戸饅頭、藤戸の歴史などを地元の人たちだけでなく観光客にも知ってもらえるきっかけになれば」と話す。
掛け紙を使った商品は、天満屋倉敷店と藤戸饅頭本舗(本店、串田店)で販売する。掛け紙の使用期間は12月末日まで。