小中学生作文コンクール「地球さんご賞・高梁川流域」の表彰式が2月2日、倉敷市立美術館(倉敷市中央2)で開かれた。
地球さんご賞は、直木賞作家の安部龍太郎さんが実行委員長を務める作文コンクール。2021年に福岡県八女市で始まり、高梁川流域でも昨年から始まった。今年は、宮崎県の都城、富山を加えた6カ所で開催した。
生命の源である「水」を主題に、テーマに生命や環境の大切さを伝える作品を夏休み期間中に募集し、倉敷市、総社市、井原市、早島町の小学校20校、中学校8校から482点が集まった。選考委員は、実行委員長の山下陽子さん、倉敷市教育長の仁科康さん、倉敷市教育委員会の忠田正さん、福田公民館長の板谷英一郎さん。最優秀賞1点、優秀賞4点、特別賞9点、入賞17点を選んだ。
最優秀賞は、倉敷市立西中学校2年の守屋凛乃さんの「いかなごのために」が選ばれ、表彰式の後には自ら朗読した。上位入賞者には、倉敷芸術科学大学(連島町西之浦)のクリストファー・ウォルトン教授の研究室生、多機能型事業所「ありがとうファーム」(岡山市北区表町2)とカレッジ旭川荘(東区西大寺浜)のアーティストが作文を読んで描いた絵画と合わせた作品にして手渡した。
6地区全体の「さんご賞全国本部」の表彰式も行われた。全体では3448点の作文が寄せられ、彩雲賞に川上礼さんの「ぼくのすむまち、びせい」、潮出版社賞に渡邉奏介さんの「もう二度と会えない君へ」、Activeさんご賞に中村多恵さんの「ゴミ拾いから気づいた事」などが選ばれた。
本部実行委員長の安部さんは「昨年と受賞した人がまた応募してくれている。文章を書くということは、よく観察すること、よく考えること、よく感じること。言葉にすることで気付かなかったことに気付くことにもなる」と話した。
優秀作品に選ばれた受賞者は、FMくらしきの特別番組で朗読番組への出演を予定している。