食べる 暮らす・働く

倉敷の高校生、美観地区の商業施設訪問-まちづくりゼミの学習ツアーで

倉敷珈琲館の前で町づくりのアイデアを交換

倉敷珈琲館の前で町づくりのアイデアを交換

  • 0

  •  

 倉敷・美観地区で11月20日、倉敷青陵高校(倉敷市羽島)の生徒が、まちづくりのアイデア作りを目的とした学習ツアーを行った。

「くるま座 有鄰庵」の取り組みに聞き入る学生たち

[広告]

 岡山県と岡山県中小企業団体中央会が主催する「岡山まちの夢 学生アイデアコンテスト」の関連イベントとして行われた同ツアー。参加したのは、同校の総合学習で「倉敷まちづくりゼミ」を受講する2年生17人。江戸時代の建物を改装した創業41年の「倉敷珈琲館」、1934(昭和9)年に建築された邸宅を改装し今年3月にオープンした商業施設「林源十郎商店」、築100年の古民家を改装し昨年オープンしたゲストハウス「くるま座 有鄰庵」など、街並みを生かしたさまざまな業種の施設を訪れた。

 「倉敷珈琲館」の小林恭一店長が地域の交流を高める取り組みや倉敷川を電飾で彩るアイデアを話すと、男子生徒が倉敷川の周りを走る運動会を提案。小林店長は「古い街なので、若い人の呼び掛けの方が人を動かせる」と激励した。

 「くるま座 有鄰庵」では、代表の中村功芳さんが生徒全員に看板商品の「しあわせプリン」を振る舞い、倉敷を世界に通用する芸術の発信地にするための取り組みを話した。学生は「若者が集まるライブハウス」「性別や年齢層に合わせた街歩きマップ」などのアイデアを提示。手描きの「街歩きマップ」を見た中村さんは「地元の人しか知らない情報まで載っている。うちでも使わせてもらいたい」と評価した。

 ツアーに参加した内田千智さんは「地域の人たちが倉敷をよくするためにいろいろなことを考えていることがわかった。倉敷に住んでいない人にもこの街の魅力を伝えたい。プリンもおいしかった」と目を輝かせた。

 ゼミを通じてまとめ上げた地域活性化のアイデアはコンテストに提出済みで、来年2月に最優秀賞1点、優秀賞等数点が選出される。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース