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倉敷「生活デザインミュージアム」が別館新設-北欧ビンテージ家具展示

「生活デザインミュージアム別館」の外観

「生活デザインミュージアム別館」の外観

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 倉敷美観地区の複合商業施設「林源十郎商店」(倉敷市阿知2)内「生活デザインミュージアム倉敷」の展示企画「ハンス J. ウェグナーとボーエ・モーエンセンの絆展」が、新設された「生活デザインミュージアム別館」(東町、TEL 086-476-7204)に移転して3カ月が過ぎた。

ウェグナーとモーエンセンの作品が並ぶ館内

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 新設された「別館」は、椅子とオーダー家具「倉敷フィント」の2階で、これまでイベントスペース「ギャラリーはしまや」として使われてきた空間。築100年の呉服屋の蔵を改装した大きな梁(はり)と土壁が特徴で、施設面積は16坪。

 展示は、デンマークの家具デザイナー・ハンス J.ウェグナーとボーエ・モーエンセンによるビンテージのイスを中心に、北欧デザインの黄金期といわれる1950~70年代を支えた職人やメーカーの代表的な作品で構成。1枚のプラスチックペーパーを手で折り上げたレ・クリントの照明や北欧の器なども展示し、北欧デザインの背景にある「生活を楽しむ心」や機能的・デザイン的特徴を解説する。

 展示を管理する「倉敷フィント」代表の守屋晴海さんは「『生活デザイン』は物の形や色ではなく『人と物との関係性』。北欧では冬に外に出られないため、必然的に家族との時間が増え、照明や器にもこだわることになる。北欧の家具や器がなぜ美しいのかを考えることで、日本での生活の豊かさを考えるヒントになる」と話す。「移転によって、林源十郎商店から別館までの古い街並みを歩いてもらうことになる。本町通りから東町の間にはさまざまな店や建築物があり『生活デザイン』の宝庫。街全体をミュージアムとして体験できる」とも。

 開館時間は10時~17時。火曜休館。入場無料。

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