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倉敷で「屏風祭」-江戸末期からの伝統、地元民家など26軒が家宝披露

過去の「倉敷屏風(びょうぶ)祭」の様子

過去の「倉敷屏風(びょうぶ)祭」の様子

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 倉敷市本町、東町地区と美観地区かいわいで10月20日と21日、「倉敷屏風祭」が開催される。

パンフレットもびょうぶです

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 阿智神社(本町)の秋祭りに合わせて毎年行われる同祭。町内の各家や店舗がびょうぶ、よろい、着物などの秘蔵の品を、通りから見える位置に展示する。昨年の訪問者数は2日間で約1万5000人。今年は26軒が展示に参加する。

 同祭は別名「おひろめ祭」とも言われ、当時江戸幕府の直轄領「天領(てんりょう)」であった倉敷の若旦那衆が秋祭りに合わせ、江戸から持ち帰った高価なびょうぶを競うように飾ったのが由来とされる。昭和初期にいったん途絶えたが、郷土資料で目にした商工会議所会頭の岡荘一郎さんをはじめとする有志一同が2002年に復活させた。

 「大原美術館」(中央1)向かいの「大原邸」では開催前日の19日に、プレオープンとして事前展示が行われる。毎年、このプレオープンまで展示内容は明かされない。昨年は大原家と親交の深かった児島虎次郎生誕130年記念の年だったことから、同氏が描いたびょうぶ「中国風景 盧山(ろざん)」を展示した。

 「普段は『美観地区』といえば、川べりが主流。ほとんどの観光客はここだけを歩いて帰ってしまう」と実行委員のスタッフ。「屏風祭を開催する通りは、古くからの生活感あふれる町並みをそのまま残しており、味わい深い。それぞれの家宝を眺めながら、同時開催される『いけばな展』や『秋祭り』とともに楽しんでほしい」

 開催時間は10時~17時。19日のプレオープンは13時30分から。観覧無料。

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