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倉敷物語館に近道の「門」新設-林源十郎商店まで徒歩2秒に短縮

倉敷物語館の東側に新設された「門」

倉敷物語館の東側に新設された「門」

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 倉敷・美観地区入り口の多目的文化施設「倉敷物語館」(倉敷市阿知2、TEL 086-435-1277)が4月1日、地域の回遊性向上のために新設した「門」の供用を始めた。

林源十郎商店側から見た「門」の様子

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 新しい門は市が進める「中心市街地活性化基本計画」の一環として、同施設の東側に立つ塀の一部を打ち抜いて建設。隣接する複合商業施設「林源十郎商店」の西側にある門と約1.2メートルの路地を挟んでつながる位置に合わせ、主要施設間の回遊性向上を図った。建設費用は約140万円。この門の完成で、同施設の出入り口は東西南北4カ所にそろったことになる。

 同施設の森脇寛子さんは「利用客に『林源十郎商店はどこですか』と尋ねられることが多いが、これまでは塀で隔てられていたためすぐ隣にも関わらず複雑な経路の説明をしなければならなかった。これからは説明がとても楽になり、観光客が迷うこともなくなる。林源十郎商店から新しい門を通って入ってくる利用客も非常に多い」と新しい門を歓迎する。

 編集部による実測調査では、同施設から林源十郎の表門まで従来の経路を使った場合の所要時間は徒歩63秒。新設された門を使った場合は徒歩2秒と大幅に短縮された。

 「新しい門には、従来の塀の庇(ひさし)の色に合わせて古色塗りを施し景観にも配慮した。同施設と林源十郎商店の間にある路地も楽しんでもらうため、お互いの門の位置が一直線にならないよう少しずらしてある」と同市新市・まちづくり推進課の高木浩さん。

 「ここ数年、隣接する『倉敷物語館』『奈良萬の小路』『林源十郎商店』の一帯を、倉敷らしいクオリティーを持った新しい拠点として整備してきた。今回の工事で施設間の行き来がもっと活発になることが期待できる。路地を楽しみながら回遊してほしい」とも。

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