倉敷市立美術館(倉敷市中央2、TEL 086-425-6034)第3展示室で12月9日から、県内建築家による展覧会「建築家のしごと」が開かれる。
昨年に続き2回目を迎える同イベント。県内(倉敷・岡山・赤磐)を拠点とする建築設計事務所の有志12組が、建築家の活動を広く伝えることを目的に企画した。「つなぐ」を共通テーマに、各建築家が、それぞれのスペースで写真、図面、模型などを使った展示を行う。
特別展示「360度空間映像」では、建築家が設計した空間を360度全方向見渡せるパノラマ映像を大型スクリーンに投影する。見学者が機器を操作して自由なアングルで空間を見渡すこともできる。
同館は、かつて市庁舎として建築家・丹下健三が設計した建物であることから、参加建築家の案内による「建築探訪」も行う。「普段は入れない中2階や屋上にも案内し、建物の魅力を伝えたい」と建築家の仁科真弘さん。
「建築といってもマンションの折り込み広告ぐらいしか浮かばないかもしれないが、街を魅力的に育てていこうとする建築家の多彩な取り組みを知ってもらいたい。建築に興味がある学生から主婦まで幅広い方に見ていただき、何かを感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9時~17時。「建物探訪」は12月12日・13日の14時~15時30分。入場無料。今月13日まで。