倉敷市の水島緑地福田公園前に7月18日、桃と野菜の直売所「月桃(げっとう)パーラー」(倉敷市福田町古新田、TEL 080-1911-6221)がオープンした。
玉島の陶で桃農園を経営する竹内潔忠さんが、桃を中心に、野菜、かき氷などを販売する同店。店舗は「ライフパーク倉敷」の入り口手前にある空き地を利用した露店スタイルで、面積は20平方メートル。
庭師として15年のキャリアを持つ竹内さん。知人の祖父から昨年、桃農園の経営を引き継いだ。庭師と桃農家の繁忙期が重ならないことを利用して、春~夏限定で桃の栽培・収穫・販売業務をこなす。「中間業者を入れずにできるだけ安く、直接お客さまの顔を見て売りたい」と考え、今年から直売に踏み切った。桃の木は約40本。現在は「白鳳(はくほう)」を取り扱い、その後「紅清水」「清水白桃」と収穫のピークに合わせた品種を取り扱う。価格は1ケースあたり数千円で、種類や時期により異なる。「直売なので高品質の桃を安く提供できる。ちょっと傷のある桃は価格を大幅に下げて販売するが、味は同じなのでかなりお得」と竹内さん。宅配便での全国発送にも対応する。
かき氷はピーチ、イチゴ、イチゴミルク、マンゴー、マンゴーミルク(大=400円、小=200円)の5種類。イチゴミルクとマンゴーミルクは凍らせた牛乳を氷として使う。氷は約2キログラムの大型ブロックから直接削り出すため「ふわふわした質感になる」という。シロップは全て自家製で、桃は同農園で収穫されたもの、マンゴーは沖縄のマンゴー農園「Patio石垣島」から取り寄せる。プラス100円で練乳のトッピングがかけ放題になる。ピーチ、イチゴの人気が高いという。
野菜は竹内さんの親戚が経営する「Sea Side Farm 難波牧場」(倉敷市下津井)から毎日取り寄せ、1皿100円で販売。無農薬・低農薬で育てたトマト、カボチャ、ナス、キュウリ、ピーマン、タマネギなどを取りそろえる。トマトは、児島の海岸沿いという立地から、土壌の塩分の影響で糖度が高いという。同牧場で捕獲されたカブトムシ(雄と雌のペア=500円)とクワガタ(同)も販売する。
竹内さんは「桃の甘みを最大限に引き出せるような剪定(せんてい)方法は常に研究している。桃も野菜も採れたてでおいしいのでぜひ足を運んでほしい」と話す。
営業時間は10時~17時。8月20日まで。