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大原美術館、美観地区の旧中国銀行を新展示施設に 2022年度開館目指す

旧中国銀行倉敷本町出張所

旧中国銀行倉敷本町出張所

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 倉敷・美観地区の大原美術館(倉敷市中央)が現在、旧中国銀行倉敷本町出張所(本町)を新たな展示施設「新児島館(仮称)」として2022年度に開館するため改装工事を行っている。7月30日には工事の安全を祈願する地鎮祭を行った。

地鎮祭の様子

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 旧銀行の建物は同館の本館を手掛けた薬師寺主計の設計により1922(大正11)年に完成。第一合同銀行倉敷支店として開業した後、合併を経て中国銀行の支店、出張所として営業してきたが、2016(平成28年)に銀行業務を終了し同館に譲渡された。国の有形文化財、市の指定重要文化財に登録されている。建物外側の大きな円柱や、ステンドグラスがはめ込まれた窓など、ルネサンス様式の外観が特徴。

 新展示施設では同館の設立や収蔵作品の収集に大きく貢献した画家・児島虎次郎の作品と、児島が収集したエジプト・西アジアの古美術品を中心に展示する。展示室以外にも、講座やワークショップができるレクチャールームや、研究機関と研究者の橋渡し役を担うための資料室なども備える。

 森川政典副館長は「美術館にも新しいあり方が求められている時代なので、来ていただくだけではなく、来て楽しんでいただけるような施設にしたい」と話す。

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