倉敷の企画会社「クラビズ」が7月から10月にかけて、創業50周年事業として地域のボランティア清掃を行った。
同社は1972(昭和47)年に「倉敷ビジネスセンター」として創業。2013(平成25)年に現在の社名に変更し、現在はウェブ制作、地域情報誌発行、ECサイト「くらしきぬ」「土と風の植物園」運営、飲食店「Cafe&Diner KAG」運営など多角的に事業を展開している。
創業50周年を迎えるに当たり、「地域に貢献できる事業を」と、小学生対象の職場体験を企画したが、コロナ禍で中止になったため、代替案として社員による地域の清掃活動を企画した。
清掃は約1時間で、駅前大通りを南下して倉敷芸文館で折り返し、商店街を通りながら駅前のオフィスに戻る。全社員約60人を3グループに分けて合計3回行った。
営業部の渡邉美友さんは「1回で集まるゴミの量は、45リットルのゴミ袋5~6袋ぐらい。テークアウト用ドリンクのプラスチックカップ、食べ物の串、タバコの吸い殻、ペットボトルなどが多かった」と話す。
渡邉さんは、清掃活動が社員に与えたメリットにも着目する。「オフィスが2拠点あるため『名前だけ知っていても実際に会ったことがない』という社員も多い中、部署の垣根を越えて交流する機会が生まれた。清掃は黙っていてもできる作業なので、『何か会話をしなければ』というプレッシャーもなく、それぞれのペースで交流できるという利点があった」と振り返る。