倉敷・美観地区の老舗ホテル「アイビースクエア」(倉敷市本町)内にある「アイビー学館」で9月30日、東日本大震災の復興支援イベント「日本を元気に! お酒で笑顔に!! 地酒大試飲会」が開かれる。
創業130周年を迎える「酒工房あおえ」(水江、TEL 086-465-2413)の5代目・青江美佳さんが呼び掛けて実現した同イベント。東北の3蔵元を含む7蔵元が全国から集まり、自慢の酒と郷土のさかなを提供する。参加費の一部は東日本大震災被災者への義援金として日本赤十字社を通じ寄付する。
参加する蔵元は、浦霞(うらかすみ)、一ノ蔵(いちのくら、以上宮城)、大七(だいしち、福島)、春鹿(はるしか、奈良)、嘉美心(かみこころ、岡山)、華鳩(はなはと、広島)、五橋(ごきょう、山口)。蔵元ごとに4種~5種の日本酒を用意。全日空国際線ファーストクラスに採用されたもの、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の日本酒コンテストや全米日本酒歓評会で受賞したもの、震災の影響で2年ぶりに作られたものなど、約30種を並べる。気に入った日本酒をその場で購入できる物販コーナーも開設する。
試飲と並行して、各蔵元による酒の説明、おいしい飲み方の提案、酒に合う料理のレシピの紹介、抽選会などを予定するほか、岡山を拠点に活動する矢木伸一郎さん(フルート)、小川裕未さん(ピアノ)、久保司さん(コントラバス)によるユニットのライブ演奏も行う。
青江さんは「被災されて元気のなかった蔵元さんを応援しようと昨年10月に初めて開催した。人の意識は時間とともに薄れがちだが、復興支援は長期的に取り組んでいきたい。蔵元さんが、飲む人の笑顔を直接見ることで、『もっと頑張ろう!』と思っていただけるようなイベントにしたい」と話す。「お客さまから『ワインの試飲会は多いが、地酒の試飲会が少ない』という声をよく聞く。蔵元さんからおいしい飲み方を直接聞けるいい機会なので地酒ファンにも期待していただける。ぜひ足を運んでほしい」とも。
開催時間は15時~17時。参加費は2,500円(前売り制)。申し込みは同酒販店で受け付ける。