倉敷駅前に来年春、ホステル&カフェバー「HOSTEL KAG(カグ)」(倉敷市阿知3)が開業する。運営はウェブ事業や広告を手掛ける企画会社クラビズ(昭和)。
「KAG」は「kurashiki avant-garde(クラシキ アヴァンギャルド)」の略。「最先端の音楽やアートが楽しめ、自分の思いを自由に表現し、世界中の人と交流できる拠点に」という思いを込めた。かつて旅館として使われていた屋上付き地上3階建ての建物を改装し、1階をカフェ&バーラウンジ、2・3階を宿泊施設、屋上をルーフトップバーにする。総面積は約98坪。宿泊施設の収容人数は約20人の予定。
1階のカフェ&バーラウンジは全面ガラス張りで、DJ機材を常設する。ライブ演奏やアートの個展など、イベントを通じて人が集まる空間作りを図る。フードメニューはオリジナルハンバーガーを主力に据え、テークアウトにも対応予定。
同社ホテル事業部の弘瀬冬乃さんは「倉敷ならではの伝統を大切にしつつも、最先端の音楽やアートを取り入れてこの街を盛り上げたい。面白い人・知的な人が国内外から集まり交流できる拠点にしたい」と意欲を見せる。
クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」では現在、1階のカフェ&バーラウンジの改装費用200万円の支援者を募集している。同プロジェクトには、倉敷出身の芸人・水道橋博士が「KAGアンバサダー」として応援コメントを寄せているほか、倉敷出身のイラストレーター金安亮さんも「KAG」のオリジナルイラストを描いている。
弘瀬さんは「地元の人にもこのプロジェクトに参加してもらい、この場所を一緒に作り上げていきたい」と話す。