
オリジナルデニムの「omotodenim(オモトデニム) 旗艦店」(倉敷市児島味野1、TEL 086-486-5761)が児島ジーンズストリートにオープンして1カ月がたつ。
「omotodenim」は、児島のテキスタイルメーカーで26年間勤務した岸本裕樹さんが昨年立ち上げたブランドで、同店は3月15日にオープン。コンセプトに「More wear, more wonderful」を掲げ、長く着られる美しい服、経年変化とともに愛着が増す服を目指す。ブランド名は、長寿や繁栄の象徴とされる植物「万年青(おもと)」から付けた。店舗面積は99平方メートル。
商品は、ジーンズ、シャツ、カバーオール、ハッピ、デニムや帆布のバッグ、トレーナー、Tシャツ、バンダナなど。「パッと見ぱっと見の形はジーパンだが、実際の作り方は、ワークウエアよりも洋服的な着心地、動きやすさ、曲線的なフィット感を追求している」と岸本さん。インディゴで染めた直後の生地が持つ「青に変わる前の緑」をブランドカラーとし、セルビッチデニムの「赤耳」と呼ばれるほつれ止め部分にも一般的な赤ではなく緑の糸を使う。
店舗奥はギャラリーとして活用し、県内の作家の作品を展示販売する予定。作家物の器や職人が作った家具などをそろえ、ジーンズ以外でも岡山の魅力を発信する。2階はオフィス兼アトリエとし、商品の企画風景を見られるようにする。「店舗も『経年変化』を楽しめるように自然素材を使い、ブランドの進化に合わせて内装も変えやすいように設計している」と岸本さん。奥の壁にはインディゴで染めた端材を組み合わせたオブジェを掲げ、経年変化を演出する。
「店というよりは、人が集まれる場所を目指したい。県内外の人たちに、児島をはじめとした岡山の魅力を知ってもらい、『児島に来てよかった』と思ってもらえるような場所にしたい」とも。
営業時間は11時~18時。