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倉敷にキャンドル照明のみのカフェダイニング-地元キャンドルメーカーが運営

キャンドルをともしたテーブル席

キャンドルをともしたテーブル席

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 倉敷市立中央図書館北側路地に昨年12月19日、キャンドルをテーマにした古民家ダイニング&ギャラリー「キャンドル卓 渡邉邸」(倉敷市中央2、TEL 086-435-3930)がオープンした。運営は1934(昭和9)年創業のペガサスキャンドル(西阿知町)。

キャンドルのシャンデリア

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 大正時代に建てられた古民家の蔵を改装した同店。「キャンドルを体感できる空間」として、1階にキャンドルの明かりで演出するカフェダイニング、2階にキャンドルショップとギャラリーを開設する。店舗面積は47坪で、席数は32席。

 カフェタイムは、お菓子研究家・平恵理子さんによる月替わりのシフォンを含む「スイーツセット」(1,000円)、コーヒー(500円~)、県産の高梁紅茶、ブランシェ西田(和歌山県海南市)がセレクトする紅茶(以上600円)などを提供する。

 ダイニングタイムは予約制で、フジワラファーム(堀南)で育てられたフェンネルリーフ、マスタードグリーンなどのイタリア野菜をふんだんに使った月替わりの創作料理(3,564円~)を提供。地元の「イタリア食堂マリア」(松島)も料理に協力する。ドリンクは、利き酒師・市田真紀さんが選ぶ月替わりの地酒をはじめ、地ビール、地ワイン、ソフトドリンクを用意する。「モノと人、両方の地域資源を十分に生かし、大手にできないサービスを提供したい」と同社マーケティング・新事業スーパーバイザーの美藤勇雄さん。

 ショップでは食卓用キャンドル、アロマキャンドルのほか、テーブルランナーやクロスなどのリネン類、キャンドルスタンドなどを販売。ギャラリーでは、倉敷にゆかりのあるガラス作家の作品を毎月テーマを変えて展示販売しており、1月は「ガラスのぐい呑(の)み展」を開催している。

 店内は食空間コーディネーター・原のり子さんが装飾。ダイニングの照明はレジ付近を除き全てキャンドルで演出し、トイレと洗面台にも人工照明は使わない。「入店時に『暗い』と言うお客さまも、だんだん目が慣れてくる。昔の人たちがいろりを囲んで団らんしたように、キャンドルの明かりを囲む食空間では会話が弾む。キャンドルはコミュニケーションを高める環境ツール『21世紀のいろり』とも言える」と美藤さん。

 「キャンドルメーカー独自のリソースを生かして、食空間におけるキャンドルの魅力をさまざまな角度から発信していきたい」と意欲を見せる。

 営業時間はカフェ=11時~16時、ダイニング=17時30分~22時(要予約)、ギャラリーとキャンドルショップ=10時~17時。月曜定休。

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