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倉敷の雑貨店で和傘の公募デザイン展 最優秀賞は16歳女子に

壁一面に並んだ応募作品94点

壁一面に並んだ応募作品94点

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 倉敷・市立美術館前の雑貨店「björn(ビョルン)」(倉敷市中央2)で現在、和傘デザイン展が開かれている。

最優秀賞に選ばれた宮岡裕佳さんの「和」

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 倉敷で和傘の製造・修理などを手掛ける「工房 和傘屋」(東町)が今年3月に行った「和傘デザイン・コンテスト」の応募作品を紹介する同展。6歳~62歳までの応募者によるデザイン画94点を壁一面に掲出し、最優秀作品1点と入賞作品10点は直径10センチの「折り紙和傘」として展示する。

 最優秀作品に選ばれたのは、宮岡裕佳さん(16)の「和」で、白地に墨で植物や金魚を描きこんだ涼しげな作品。宮岡さんには受賞デザインをプリントした直径35センチのミニ和傘が贈呈された。

コンテストを主催した同工房の和傘職人・小林旅人さんは「一生のうちで和傘のデザインを考える機会はないと思うので、とにかく楽しんでもらいながら和傘に触れてもらいたかった。作品が94点も集まったことはとてもうれしく、傘職人でないからこそ描けるデザインもたくさんあってわくわくした」と話す。

 「コンテストを呼び掛けた時、『応募したいが和風の絵が描けないので…』という声をたくさんいただいた。和傘の柄に制限はないので、もっと自由に描いていただければ」と小林さん。会場には、遊びの要素が見られる昭和期の派手なデザイン和傘約20本を参考展示する。

 同展に合わせ、和傘デザインコンテストの第2回募集も始めた。「消えそうな文化をつなげていくための『種まき』として、今後もデザインコンテストを続けていきたい。和傘でも洋傘でもいいので、傘のデザインに興味を持ってくれる人が増えてくれればうれしい」と話す。

 店舗の営業時間は12時~18時。入場無料。7月17日まで。

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