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岡山県産シシ肉を「コンビーフ風に」加工 「コン猪」でシシ肉偏見払拭へ

「コン猪」の赤いパッケージ

「コン猪」の赤いパッケージ

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 岡山県西部を流れる高梁川の流域で生まれた食や文化の魅力を発信する社団法人「水辺のユニオン」(倉敷市阿知3、TEL 086-086-434-8400)が1月29日、県内で捕獲されたイノシシの肉を加工した「コンビーフのイノシシ版」となる缶詰「コン猪(しし)」を企画・開発した。現在、倉敷美観地区の複合商業施設「林源十郎商店」などで販売している。

開栓した状態の「コン猪」

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 シシ肉を塩漬けしたものを缶詰にした同商品。シシ肉は、高梁川上流の新見市哲多町でイノシシを年間約100頭捕獲する猟師グループによるもので、自家製ハムなどを手掛ける「トリオ倶楽部」(岡山市)の菅生ななさんが、天然塩、ハーブ、香辛料などを使った塩漬けなどの味付け工程をプロデュースした。

 企画を担当した同法人代表の岡野智博さんは「『シシ肉には臭みがある』というのは、正しく解体されなかったシシ肉によって広まった勘違い。当商品は高い解体技術を持つ猟師たちによるもので、シシ肉本来の味が引き出されており、偏見を払拭(ふっしょく)できるのでは」と期待を寄せる。

 「酒・ワインとの相性も良く、サラダ、チャーハン、サンドイッチなどの食材としても柔軟に使えるのが魅力。この商品を通じて、人間とイノシシの関係、里山の保全など、地域の自然環境について考えるきっかけにもなれば」とも。

 価格は702円(70グラム入り)。常温で約3年保存可能。

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