倉敷・美観地区の商店主有志が、観光推進を目的とする「倉敷 記念日通りを推進する会」(事務局=TEL 086-427-0132)を立ち上げ、結婚記念日の夫婦を主な対象としたオリジナル観光プランを考案した。
倉敷市ではこれまで、「記念日をすごすまち 倉敷」をテーマとした観光推進事業を自治体や民間企業が協力しながら行っており、2013年には日本記念日協会から全国初の「記念日の聖地」に選定されている。
同グループは、倉敷アイビースクエア西側を南北に走る通り沿いで営業する11店舗の店主らで今年4月に結成。デニム着物のレンタルや販売を行う「倉敷着物小町」の店主・寺尾一弘さんが、「記念日をすごすまち 倉敷」の知名度向上と通りの活性化を目的として、オリジナル観光プランの考案を呼びかけた。参加店舗のジャンルは、アイアン家具、手作りはんこ、手ぬぐい、キャンドル、帽子、地酒など多岐にわたる。
考案した観光プランは3コースで、小学生の子どもと保護者、新婚~10周年の夫婦、30周年以上の夫婦などを対象とする。アイアンイス作り、オリジナルのはんこ作り、地酒の試飲、オルゴールコンサート鑑賞、郷土料理店での食事、人力車の乗車体験、デニム浴衣の着付けや記念撮影などを組み合わせたもので、料金は2万円~3万5000円程度。現在無料体験モニターを募集しており、体験後のアンケートをもとにプラン内容を再検討しコースを最終決定する。
オリジナル観光プランの考案に合わせ、同グループ参加店舗が並ぶ通りの通称を「記念日通り」とし、通称が書かれた風鈴を各店舗の軒先につるしてアピールする。
寺尾さんは「記念日にもいろいろあるが、特に『結婚記念日をすごすまち倉敷』を推していきたい。児島や玉島など他の地域でも同じように有志がオリジナルプランを作るような動きができれば、連携してよりよいものを作っていきたい」と、地域全体の活性化に期待を寄せる。