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画家・谷原菜摘子さん、倉敷で滞在制作 7月に大原美術館で展示

倉敷で滞在制作中の画家・谷原菜摘子さん

倉敷で滞在制作中の画家・谷原菜摘子さん

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 倉敷・大原美術館(倉敷市中央1)で滞在制作プログラム「ARKO(アルコ、Artist in Residence Kurashiki, Ohara)」が行われている。

制作中の作品の一部

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 同プログラムの招へい作家・谷原菜摘子さんが現在、同館の礎を築いた洋画家・児島虎次郎の旧アトリエ「無為村荘(むいそんそう)」(酒津)で滞在制作に取り組んでおり、完成した作品は7月から同館で一般公開する。

 兵庫県在住の谷原さんは2021年に京都市立芸術大学美術研究科博士(後期)課程美術専攻修了。2016年VOCA展 奨励賞、2020年咲くやこの花賞(美術部門)、2021年京都府文化賞奨励賞などを受賞している。本来は2020年に滞在制作予定だったがコロナ禍の影響で3年延期された。

 今回の滞在制作では「竹取物語」から着想を得たオリジナルの物語を大型の組作品として表現する。岡山に伝わる温羅(うら)の伝説や、リサーチで訪れた岩倉神社(日畑)で見た巨大な岩などの要素も物語の中に取り込み、光と闇、美しさと残酷さなど相反する要素が共存する緻密な作品となる。

 谷原さんは「絵の中の細かい部分には、次の場面へのヒントなどいろいろなものが隠されているので、自由に解釈しながら見ると面白いのでは」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、一般=2,000円、小・中・高生=500円。谷原さんの作品展は7月11日~9月24日。

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