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倉敷・有隣荘で画家・堂本尚郎作品展 大原美術館所蔵作品中心に抽象画6点

パリ時代の作品「集中する力 I」

パリ時代の作品「集中する力 I」

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 倉敷・美観地区の大原家旧別邸・有隣荘(ゆうりんそう、倉敷市中央1、TEL 086-422-0005)で現在、作品展「堂本尚郎-白をのぞむ絵画」が開かれている。主催は大原美術館。

帰国後、80年代の作品「臨界:水」

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 普段は非公開の有隣荘を美術展示空間として期間限定で一般公開する同イベント。一昨年、惜しまれつつ他界した画家・堂本尚郎(1928年~2013年)の作品を展示する。堂本は、日本画家・堂本印象を筆頭とする芸術家一族に生まれ、 当初日本画家として活動していたが、パリに渡り油彩画に転向。パリで活発だった抽象表現の運動「アンフォルメル」を代表する作家として注目を集めた。1994年に紫綬褒章、2001年にフランス政府芸術文化勲章オフィシエ章をそれぞれ受章し、2007年に文化功労者に選ばれるなど国際的に活躍した。

 同展では、同美術館所蔵作品5点に個人所蔵作品1点を加え、パリで制作されたアンフォルメル時代の作品2点と帰国後に制作された主にアクリル絵の具による「蝕」「臨界」「宇宙」シリーズ4点の計6点を展示する。

 筆の勢いがほとばしるパリ時代の作品、無数の円をモチーフにした幾何学的な模様が渦巻く帰国後の作品の両方に共通するのは画面の中の白の存在。担当学芸員は「『白の作家』とも称される堂本尚郎の、作品ごとにさまざまな形で使われている白を堪能してもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~16時30分。入場料は一般=1,000円、学生=500円。美術館との共通パスポート券は、一般=1,800円、学生=1,000円。10月18日まで。

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