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大原美術館が「新児島館」暫定オープン ヤノベケンジさんの大型作品展示

ヤノベケンジさんの大型作品「サン・シスター(リバース)」

ヤノベケンジさんの大型作品「サン・シスター(リバース)」

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 倉敷の大原美術館(倉敷市中央1)が10月、「新児島館(仮称)」(本町)を暫定オープンした。

立ち上がって目を開く「サン・シスター(リバース)」

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 新児島館は、かつて「中国銀行 倉敷本町出張所」として営業していた築100年の建物を改装しており、国指定有形文化財、市指定重要文化財として登録されている。新児島館では当初、大原美術館の設立や作品収集に大きく貢献した画家・児島虎次郎(1881~1929年)の作品や、児島が収集したエジプト・西アジアの東洋・オリエントの古美術品を中心に展示する予定だったが、コロナ禍による長期休館や入場者数減少に伴い、計画の延期を余儀なくされた。当面は「暫定開館」として一般に無料で公開するほか、併設のミュージアムショップ営業を行う。館内の写真撮影もできる。

 ステンドグラスの窓に囲まれた中央の吹き抜けには、現代美術作家・ヤノベケンジさんの大型作品「サン・シスター(リバース)」(高さ4~5.6メートル)を展示する。目を閉じて深く瞑想(めいそう)している女性像で、時折立ち上がりながら手を広げて目を開く仕組みになっている(油圧ポンプ式)。歴史ある建物の「転生」、コロナ禍で大打撃を受けている倉敷や大原美術館の「再生」に向け込められた願い、明るい未来への希望を表現する。

 旧金庫室には、ヤノベケンジさんによる猫の像「赤漆舟守縁起猫(あかうるしふねまもりえんぎねこ)」を展示する。コロナ禍収束の願いを込めて、疫病退散にご利益があるとされる妖怪「アマビエ」の姿を猫の首にあしらっているのが特徴。

 館内併設の「大原ミュージアムショップ」では、大原美術館収蔵作品に限定しないアート関連グッズや生活雑貨を幅広く取り扱う。

 森川政典副館長は「コロナ禍で閉塞(へいそく)感のある世の中だが、『サン・シスター』に元気をもらって自由な世の中への希望を持ってほしい」と話す。

 開館時間は10時~16時。月曜休館。暫定開館中は入場無料。

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