食べる 見る・遊ぶ

倉敷の和食店に「大人の遊び場」 定休日の夜を利用、交流の場に

店内の様子。須田あゆみさん(写真左)と畠山理穂さん(同左から2人目)

店内の様子。須田あゆみさん(写真左)と畠山理穂さん(同左から2人目)

  • 1

  •  

 倉敷センター街の和食店「ひがし田」(倉敷市阿知2、TEL 086-427-2248)が現在、月曜の夜間に店を開いて歓談の場と酒食を提供している。

手製のボードが営業の目印

[広告]

 約30年にわたり倉敷の繁華街にのれんを掲げてきた同店。2016年春に現在地へ移転し、4月で1年を迎える。店舗面積は約15坪。席数は14席。

 店は本来、日曜と月曜が定休日。店主の次女で同店の朝営業を担当している須田あゆみさんは、近くで自らの和食店も運営する二足のわらじを履きながらも月曜の夜間には「ひがし田」の厨房(ちゅうぼう)に立ち、カウンターの大皿に家庭風の総菜10皿ほどを並べる。

 総菜はいずれも「今夜食べてもらいたいもの、そして私が食べたいもの」と須田さん。多忙な毎日から夜の町を楽しむ機会もめっきり減っていたところ、「逆に、店まで来てもらって皆と一緒に飲む機会を作ろう」と思い立ち、定休日を利用して店を開くことにしたという。会計の目安は、酒食合わせて4,000円ほど、食事のみで約2,000円。須田さんは「月間数回なら気軽に訪れてもらえるようにと、採算よりもお値打ち感を重視」と説明する。

 客層は、近隣の商店関係者が多い。「忙しかった日の夕食に」「帰宅前の一杯に」と訪れては、須田さんが勧める総菜をアルコール類や茶わんのご飯とともに味わう様子が見られた。口コミを聞きつけて旅行者の来店もある。須田さんの助っ人として、歩いて10分ほどのところでバー「エルミタージュ・リヴ・ゴーシュ」(船倉町)を営む畠山理穂さんがほぼ毎週カウンターに立ち、得意の話術で「ここは大人の隠れ家、大人の遊び場」と客をもてなす。

 営業時間は18時~。店頭に酒のとっくりとちょこ、お茶漬けを描いた手製のサインボードが掲げてある間は誰でも店に入れる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース